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この線を描くのに何年かかったか

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2014年9月18日木曜日

30年前に大流行した「ビックリマンシール」が復刻されて人気を集めているそうだ。
渋谷で「ビックリマン原画展」が開かれて、平日の初日にも行列になったらしい。

当時、ビックリマンシールのキャラクターデザインを手がけていた、大坂のデザイン会社「グリーンハウス」のデザイナーさん。当時は当然ながら「手描き」だった。キャラクター太い線を、使い込んだペンで描いた。「この線を描くのに何年かかったか」というコメントが泣ける。

いま、大学で学生さんたちにデザインを教えたりしてるのだが、手描きに挑戦しようというのは、ほとんどいない。よくてもタブレットペン。ガシガシ塗ったり消したりは、まだいいとして、ガシガシとコピペしたり回転したりレイアウトしたり。色だって、一気に変えてしまうこともできる。

反則じゃんね。

そう思うけど、それはそう思う僕が時代遅れ。手描きの時代にはもう戻れない。すべては、タッチパネルやペンタブレットから生み出される。そういう時代になってしまったのだし、もう昔に戻る予感はこれっぽっちも無い。

まもなく、ハサミものりも、ペンも鉛筆も使わない子供たちが育っていくのだろうか。